
A型事業所とは正式名称「就労継続支援A型事業所」の俗称です。
就労継続支援事業というのは、障害者総合支援法に基づく、就労系福祉サービスの中のひとつです。
就労継続支援A型事業所(以下「A型事業所」と称する)は市区町村になんらかの障害を認められた者が就労の機会を得るために通うところで、全国に点在しています。
その数は全国で3922件(2021年時点 厚労省HPより 障害者の就労支援について)といわれています。
(参考 厚労省HPより 障害者の就労支援対策の状況 )
このサービスを提供している就労継続支援事業所はA型とB型の2種類があります。
一般企業に雇用されることが困難である者を対象としている点はA型もB型も同じですが、A型の場合は事業所との利用契約に加えて雇用契約を結びます。
今回は筆者が就労しているA型についてくわしく解説していきたいと思います。
A型事業所を検討している方やこの記事を読んでくださっている方々のお役に少しでも立てたら幸いです。
※以下の目次をクリックしていただくと、その記事までジャンプすることができます。
【 目 次 】
A型事業所はどんな人が利用できるの?
A型事業所は、18歳以上65歳未満(ただし、65歳に達する前5年間障害福祉サービスの支給決定(=受給者証の支給決定)を受けていた者で、65歳に達する前日においてA型事業所の支給決定を受けていた者は当該サービスについて引き続き利用することが可能)の、現時点で一般企業への就労が不安であったり、困難な人が利用することが出来ます。
といっても、身体障害・知的障害・精神障害・難病など、その種類や程度は様々です。
ここ数年のA型事業所に通っている障害種別の利用割合は以下の通りです。

意外にも、精神障害を抱えている人の割合が実に5割近くを占めているんですね。
ちなみに、「精神障害」といったらどんなものを思い浮かべるでしょうか?
うつ、不安障害、双極性障害、統合失調症、などが思い浮かぶのではないでしょうか。実はADHD(注意欠如・多動症)やASD(自閉症スペクトラム)、LD(学習障害)といった、いわゆる「発達障害」もA型事業所に就労している「精神障害」の割合に含まれているんです。
これは発達障害により障害者手帳を取得する際の対象が「精神障害者保健福祉手帳」であることが理由であると考えられます。
筆者は産後うつからパニック障害、反復性うつ病性障害となりました。
新卒から5年以上デザイン系会社でパソコンを使い、産休に入るまで朝9時から夜は8時過ぎまで平気で働いていました。
ですので、当然、産後も落ち着いたら人並みにパートくらいは…と考えていました。
それがパートどころか生きるだけで精一杯になるとは思いもせず、安定してからも、とてもではありませんが「人並み」に働くことなどできませんでした。 スキルはある、経験もある。 でも、毎朝電車に乗って会社に出勤したり、毎日8時間働いたり、たくさんの人とコミュニケーションをとったり、臨機応変に対応する…たいていの人ができる「普通」のことが難しい。 私はこのままスキルを活かすことなく、社会的には役に立つことができないまま生きていかなければならないのか… 半ばあきらめかけて、せめて診療費節約の為に…と障害者手帳を申請した際に出会ったのがA型事業所でした。 それぞれ特性が違い、それぞれの働き方に対するサポートや配慮は必要なものの、それさえあればクオリティの高い仕事ができる。 筆者のように、持っているスキルを活かしたいがサポートが必要な人もいれば、サポートを受けて仕事をすることで、スキルを身につけたい人もいる。 そんな人たちがA型事業所を利用しているのです。
A型事業所を利用するにはどうしたらいいの?
「A型事業所だったら、自分にも通えるのでは?」 そう思えたら次に気になるのは「じゃあ…どうすれば利用できるの?」ということではないでしょうか。 まず、A型事業所を利用するのには必ず「障害者手帳」が必要だと思ってはいませんか? 結論からいうと、実は障害者手帳ではなく、必要なのは「障害福祉サービス受給者証」です。
「障害福祉サービス受給者証って何?」 「他にも必要なものはあるの?」 「一体どうやって無職からA型事業所の利用者になれるの?」
わからないことだらけで不安になりますよね。 そこで、A型事業所に通うまでの流れや、事前に申請・準備しておいた方がよいもの等を、自らの経験をふまえて順を追って、わかりやすく整理してみました。 人によって、今手元にあるものや段階、状態は様々です。 知らない・わからない、そういったことを少しでも減らし、安心感を持って一歩を踏み出してもらいたいと思います。
A型事業所で内定をもらうまでの流れ
〈1〉心療内科や精神科で何らかの障害名がついている状態
主治医とよく相談し、自分が就労することができる状態かを確認します。
まずはここからがスタートとなります。
〈2〉ハローワーク・障害(障害保健)福祉課窓口で公開されている事業所を調べる
※おすすめは、住民票のある市町村の役所にある障害福祉課窓口に先に行くことです。 窓口で事業所を調べる時に受給者証についての申請の流れや必要書類を聞いておくといいですね。 自治体によっては前もって書類をもらえることもあり、医師の意見書など時間がかかるものを予め進めておくことができます。 ※このタイミングで履歴書の購入と証明写真を撮っておくとよいです。 受給者証には顔写真は必要ありませんが、A型事業所の面接では写真を貼った履歴書を求められることが多いです。 事業所にコンタクトを取った後だと、すぐに必要になることもあります。
〈3〉説明会や見学など、気になる事業所にコンタクトをとる
※電話・メールなど、各事業所の求人情報の指定の連絡方法を確認して連絡します。 ※オンラインでの説明会や直接事業所に赴いての見学・体験、面接もあるので求人情報は隅々まで確認しましょう。 筆者は、事業所の見学や体験を事業所側が行っているのなら、是非参加して欲しいと思っています。
事業所の雰囲気は自分の五感で直接感じてみるのが一番だと思っています。 また、わからないこともその場で聞けることが多いです。 事業所の基本的な情報、仕事内容などはもちろん、わからないこと、自分に必要な配慮や特性などを予めメモしておくとよいでしょう。 何をメモしたらよいかわからない、という方のためにシートを作ってみました。 もしよろしければ、以下のGoogleスプレッドシートを印刷してお使いいただいたり、メモの参考にしてください。
面接・説明会オリジナルシート
〈4〉面接を受ける(ハローワークの紹介状・履歴書・職務経歴書など)
面接は事業所によって様々ですが、基本的には事業所まで直接行って受けることが多いです。 当日困らないよう、事前に面接と同じ時間帯に、実際に電車やバス等で事業所まで行ってみて、道順やかかる時間をシミュレーションしておきましょう。
内定をもらってから障害福祉サービス受給者証が支給されるまでの流れ
〈5〉障害福祉サービスの利用申請をする
以下は、利用申請から障害福祉サービス受給者証取得(支給決定)に至るまでの基本的なプロセスです。

①住民票のある市区町村の役所にある障害福祉課窓口で申請手続き
ここでは筆者の通所している事業所のある千葉県船橋市での申請を例にとって説明します。
〈必要なもの〉
印鑑(認印で大丈夫です)
健康保険証や運転免許証など氏名や住所が確認できるもの
障害者手帳、自立支援医療受給者証(精神疾患を理由に通院している人に発行される証書)
必要書類(① 障害福祉サービス支給申請書・② サービス等利用計画案もしくはセルフプラン・③ 収入等申告書兼同意書)
≪必要書類の詳細≫
① 障害福祉サービス支給申請書
船橋市では障害者福祉サービスの申請関係のページがあり、ダウンロード用のpdfが用意されています。 もちろん直接窓口でもらうことも可能です。 「障害福祉サービス支給申請書」と窓口で伝えると、以下の画像のような書類をもらうことができます。

見ていただくとわかると思いますが、実際に記入する用紙には船橋市では「介護給付費等支給申請書 兼 利用者負担額減額・免除等変更申請書」と記載されており、「障害福祉サービス支給申請書」の表記がありません。 ですので、困惑される方もいらっしゃると思います。 これは自治体によって用紙名が違っていて、近隣の柏市では「介護給付費 訓練等給付費 特定障害者特別給付費 障害児通所給付費 地域生活支援サービス給付費 計画相談支援給付費 地域相談支援給付費 障害児相談支援給付費 支給申請書兼利用者負担額減額・免除等申請書」です。 長すぎるからか、ホームページには「障害福祉サービス支給申請書」という名前でダウンロードページへのリンクが貼ってありました。 用紙名でわかるとおり、同じ書類で様々な申請ができるようになっています。 記入箇所が申請するサービスによって違いますので、必ずどこを記入したらよいか、窓口に確認しましょう。 A型事業所は訓練等給付にあたります。 ですので、船橋市の場合記入するのは上の画像にある赤い太枠内のみで大丈夫です。
② サービス等利用計画案もしくはセルフプラン
この書類は利用者本人または指定特定相談支援事業者が作成します。 本人が作成するものを「セルフプラン」、相談支援員の作成したものを「サービス等利用計画案」と呼びます。 船橋市では障害福祉課の相談支援係があり、住んでいる地域の相談事業所を教えてくれますので相談事業所に連絡を取って担当の相談支援員をつけてもらいましょう。 もし自分の住んでいる自治体に相談員を紹介してくれるサービスがあるのでしたら、利用するのがおすすめです。 また、相談員がすぐに決まらないなどで取り急ぎセルフプランにしたい場合は、船橋市のホームページサービス等利用計画についてからダウンロードできます。

③ 収入等申告書兼同意書
生活保護の受給の有無や各種年金の受給状況を確認するものです。 ②をサービス等利用計画案で提出する場合は【一般】 ②をセルフプランで提出する場合は【セルフプラン】 自分の提出する方の用紙で記入します。


以上が必要書類の詳細となります。
②申請先の自治体の職員(認定調査員)から利用意向聴取(利用者本人の意向や生活環境の確認)が行われる
申請書の提出時にこの利用意向聴取の日時の予約をする自治体が殆どです。 自治体によって聴取の方法は様々ですが、予約した日時にもう一度障害福祉課に赴くことが多いようです。
〈6〉障害福祉サービス受給者証の支給を受ける
自治体から郵送で障害福祉サービス受給者証が送られてきます。

画像は実際に船橋市で発行されている障害福祉サービス受給者証です。 記載されている受給者証番号を事業所が把握することによって通所が可能となります。 初めて受給を受ける場合、予備欄に「暫定支給」とその期間の印刷がされています。 ※自治体によって暫定期間がつかないところもあります。
〈7〉内定をもらった事業所で利用計画案の内容に沿ったサービスを受ける(最長2ヵ月間)
※ここで初の通所日を迎えます。 しかしあくまで暫定期間なので、思っていた仕事内容と違ったり、実際に就労してみたら思っていたより体が動かなかったり…というようなことがあるかもしれません。 なにかあれば暫定期間が終了する前に事業所のサービス管理責任者や相談支援専門員などに申し出れば、再度〈2〉に戻り事業所を探すことができます。 ※なにも問題がなければ、船橋市では特に手続等は必要なく、自動的に本支給へ移行します。
〈8〉入社後個別支援計画を作成し、自治体へ指定の形式で送付する
※これは事業所が作成完了次第、事業所の方から自治体へ送ります。
まずはサービス等利用計画案の方針や暫定期間での様子をふまえてアセスメントシートを作成します。
その後、事業所のサービス管理責任者と面談をしながら、一緒に個別支援計画を作り上げていきます。
以上〈1〉~〈8〉の流れを経ることでA型事業所に通うことができます。
筆者は障害者手帳を申請するために市役所へ行って、A型事業所のことを知り、そこで障害福祉サービス受給者証の存在を知りました。 障害者手帳の申請と事業所探しを同時進行し、さらに障害福祉サービス受給者証の申請手続きまでおこなったために、どの書類がどの申請に必要だったか途中でわけがわからなくなり、とても大変でした。 とはいうものの、外出が苦痛な筆者にとってはなるべく一度の外出で可能な限りの用事を済ませたかったので、結果的には良かったのかもしれません。
A型事業所に通うメリット・デメリット
上記のような、それなりに大変な申請を経て、それでもA型事業所に通うことに何かメリットはあるのでしょうか? 筆者の思うメリットとデメリットをそれぞれ挙げてみたいと思います。
≪メリット≫
◆柔軟性に富んだ働き方ができる
A型事業所は先にも述べたように、それぞれの特性に合った働き方ができます。 まず事業所側が特性があることが当たり前でサポートが前提である、としているため気持ち的に、隠したり、取り繕ったり、平気なふりをせずにありのままの自分で働くことができるというのが一番大きなメリットに感じています。 就労移行支援事業所と違い、利用期間に制限がないため焦って一般企業に就職する必要もなく、自分のペースでスキルアップや就労することに慣れていくことができます。 通院や気候による体調の変化などでの休養や早退をすることに対しても理解があるため、「休む」ということに対する罪悪感やストレスもあまり感じずに続けることができています。
◆安定した収入を実現しやすい
A型事業所は雇用契約を結びますので雇用保険への加入や最低雇用賃金の保証などもあります。 各都道府県で差はありますが2022年10月時点で千葉県は最低雇用賃金が984円となっています。 「令和2年度工賃(賃金)の実績について」(厚生労働省)では、雇用契約を結んで働くA型事業所利用者の月額平均賃金は79,625円(対前年比100.8%)、雇用契約を結ばずに働くB型事業所利用者の月額平均工賃は15,776円(対前年比96.4%)となっています。 また、A型事業所では「給料」として受け取り、給与所得控除などの税金面での優遇をうけられます。 ちなみに、B型事業所で支払われるのは「工賃」であり、作業に応じてもらうことができるものです。
≪デメリット≫
◆利用開始まで時間がかかる場合がある
障害福祉サービス受給者証未取得の場合には、必要書類の準備など申請に時間を要するため、利用開始まで1〜2ヶ月かかることがあります。
◆症状や状態の悪化を招く恐れがある
自分の特性に合っていない、または自分の状態よりも気力・体力的に負担の大きい事業所を選んでしまうと、ストレスとなり、続けることが出来なくなってしまうことがあります。 このデメリットに関しては、後述の【A型事業所の上手な選び方】を是非参考にしてみてください。
A型事業所の仕事内容と一日の流れ
では、A型事業所では具体的にどんなことをしているのでしょうか。
「就労継続支援」という名がついているとおり、一般企業への就労を目指していく中で、仕事をしている状態の生活を継続させられるよう、ある程度のけじめあるスケジュールになっています。 ですが、ワークスデザインラボ薬園台ではフレックスタイム制を導入しており、決まった休憩時刻はありません。 一日の休憩時間の目安だけ決めて、タイミングは自由にとってもらう、という勤務体系をとっています。 休憩を挟んだ方が仕事をしやすい方もいれば、休憩を挟むことで集中が途切れてしまったり、休憩が決まっていると逆に他の利用者とのコミュニケーションなどがプレッシャーになってしまう方もいますので、それぞれの働きやすさに合わせられるようになっています。 筆者は基本が在宅勤務で、4時間なら休憩を挟まず一気にやった方が集中できるので、このフレックスタイム制は合っていました。 決まった休憩時刻や休憩スペースを設けている事業所では、利用者同士の交流やコミュニケーションが可能なところが多いです。 仕事のスキルだけでなく、一般就労を目指すなら欠かせない人との会話の訓練にもなるといえますので、それぞれの目的に合った勤務体系の事業所を選ぶのが、案外重要だったりします。 出来る限り、直接事業所に足を運び、その事業所の空気感や設備、職員の雰囲気を肌で感じてみると、イメージがより具体的になると思います。
A型事業所の仕事内容
事業所によって業務の内容は様々です。 それこそ一般企業並みに種類はあると言っていいでしょう。 ここですべてを取り上げることはできませんので、筆者の事業所で行っている業務のうち、よく扱う業務をご紹介したいと思います。
◆データ入力
パソコン業務が中心のA型事業所を検索した際に、業務内容として一番多いのではないでしょうか。
一言で「データ」と言っても世の中には色々なデータがありますよね。 筆者の事業所では、企業からの依頼で、検索エンジンを使用した同業他社のリストアップや、取引先にあたる企業のリストアップを行っています。 ただデータをコピーペーストするだけではなく、条件に合うかどうかの判断や、データの記載形式を揃えたりと、こちらも質の高いデータづくりをしています。

A型事業所の上手な選び方
ここまでの解説で、A型事業所と一言で言っても、実に様々な特徴があることがわかりました。 これだけたくさんあるA型事業所の中から自分に合った事業所を探すのは大変ですよね。
では一体何を基準に選べばよいのでしょうか。
事業所を選ぶ際に確認することなどを以下にまとめてみました。
事業所のスタッフの雰囲気が自分に合っていると感じられるか
自分のスキルや、やりたいことが事業所の仕事内容と合っているか
自分の特性と環境(音・光など)が合っているか、もしくは特性に対する配慮は受けられるか
在宅勤務や通所の手段、また勤務体系は柔軟かどうか
体調の波や季節の温度変化などに対する対応はどうなっているか
何より大切なことは「実際に事業所に行ってみる」ということです。
現在は事業所側の継続の認可も厳しくなり、劣悪な環境の事業所は随分減ってきました。 ですが、やはり自分の目で見て、職員や利用者の方たちの雰囲気などを確認しておくことで、後々の「思ってたのと違う」を減らすことができます。 どんなささいなことでも、働くうえで気になることはなんでも聞いてみましょう。 仕事を始めれば、特に最初のうちはわからないことだらけです。 わからないことをすぐに聞けないような雰囲気では、継続は難しくなるでしょう。 ひとつで決めず、いくつかの事業所を見学することで、比較検討ができます。 ちょっとでも気になる事業所があれば、どんどん見学に行ってみましょう。
それでは最後に、先輩利用者の方々の実際にあった事業所選びでの経験談をご紹介します。 是非参考にしていただいて、あなたに合った良い事業所との出会いのきっかけになれば幸いです。
利用者さんの経験談

Y.Hさん(女性:32歳)
【ワークスデザインラボ薬園台までの略歴】
短大卒業の年がリーマンショックと重なり就職をあきらめパートをすることに。 4年間パートをしたのちに転職をする目的で退職し、職業訓練校へ通いCADなどのスキルを習得し住宅関係の会社に契約社員として雇用された。 しかし、人手が足りておらず、多すぎる仕事量と鳴り続ける電話に、次第に体調を崩し退職。 その後も就職と退職を繰り返し、就労移行支援に通所。 一般企業の障害者雇用枠で就職したが、安定した出勤が出来ず2年で退職。 再び就労移行支援へ通所するが、症状が悪化したため、就労継続支援A型事業所を紹介され、ワークスデザインラボ薬園台に応募。
・ワークスデザインラボ薬園台を選んだ理由
→ ワークスデザインラボ薬園台に見学へ来た際に、対応してくださったスタッフの方の柔らかな表情やアットホームな雰囲気に安心感を抱きました。 また、責任者である松野さんがとても心強く、頼れるお父さんのような印象を受けたのも、こちらを選んだ理由の1つです。
・ワークスデザインラボ薬園台に来て良かったこと
→ 今まで接客業しか経験してこなかったので、自分自身のパソコンスキルに自信はありませんでした。 しかし、そのようなことを気にする必要がないほどアグレッシブに色々なお仕事にチャレンジさせていただいております。 特に、自分の業務内容や普段からの仕事に対する姿勢を、言葉として評価してくださる点がとても嬉しく、ワークスデザインラボ薬園台を選んでよかったと思います。
・他のA型事業所とどんなところが違うと感じたか
→ 他のA型事業所に実際に見学や説明会へは参加してはいないので実際のところはわかりかねますが、A型事業所を利用するにあたり、「単純作業」をするのではなく、今後の自分自身の就労スタイルを考え、より事務職のスキルが身につく場所を探しておりました。 先にも述べましたが、ここは自分自身の成長をしっかりと評価してくださり、体調とも相談をしながら仕事の幅が広がっていく点が、他のA型事業所とは異なるのかもしれません。

K.Gさん(女性:27歳)
【ワークスデザインラボ薬園台までの略歴】
専門学校を卒業後、飲食店に就職しましたが、メンタルクリニックに通院することになったため退職、療養しながらアルバイトを転々としました。
障害者雇用枠で、非常勤の裁判所職員として採用されましたが、体調を崩すことが多くなった為に退職。
その後、就労継続支援B型事業所にて安定して働く為の体調を整え、収入の為ワークスデザインラボ薬園台に応募しました。
・ワークスデザインラボ薬園台を選んだ理由
→ パソコンを使った業務が出来るところを探していました。手先を使う単純作業が苦手で、そういった作業の多いところを避けて探した結果、パソコン業務があり、また在宅勤務が可能であることを知って応募しました。
・ワークスデザインラボ薬園台に来て良かったこと
→ 自分の体調に合わせて職員さんが相談に応じてくれて、無理なく勤務を継続できる点が良かったと思います。また、人間関係も皆あっさりしていて、困っているときに助け合う、わからないことが合ったら教えてくれるという関わり方で居心地がいいです。作業音も静かで、通所時も集中して業務に取り組めます。
・他のA型事業所とどんなところが違うと感じたか
→ 他の事業所も見学しましたが、職員さんの態度が合わないと感じたり、作業内容が合わない、作業中の空気や周りから聞こえる音が合わないと思うことがありました。どの事業所が自分に合うかは、行ってみないとわからない点であり、ワークスデザインラボ薬園台は作業音が静かで、職員さんにも相談しやすい環境が整っており、私はとても快適に業務に集中できております。
いかがでしたでしょうか。 今回は主に筆者の通所している事業所であるワークスデザインラボ薬園台を例に、A型事業所とはどんなところなのか、利用するにはどうしたらよいかをご紹介しました。 まだまだお伝えしたいことがたくさんありますので、今後も記事内容を更新していく予定です。 この記事を書くことで、ひとりでも多くの障害を抱えた人が、自分に合った事業所に出会い、充実した日々を送れるように願っています。
パソコンスキルを活かして在宅勤務してみたい方
ワークスデザインラボ薬園台に興味を持ってくださった方
こちらのホームページに事業所の詳細が載っています。
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利用者さんが丹精込めて作ったホームページですので、是非覗いてみてください。 こちらの問い合わせフォームに直接問い合わせて頂いてもかまいません。
一緒にワークスデザインラボ薬園台でお仕事してみませんか?
【ライター】

F.O(36歳女性)
【自己紹介】
新卒でデザイン系の一般企業に入社。ブラックめの職場にもめげず6年間勤め、出産のために退職。 産後1年半後の里帰り時、新幹線中で動悸や不整脈、異常な不安感で動けなくなる。 診察の結果、パニック障害と診断。その後、反復性うつ病性障害を併発。 発症から7年経過した現在は、症状と付き合いながら就労継続支援A型事業所であるワークスデザインラボ薬園台でパソコン業務を中心に勤務している。